フレンチカットグランの名前の由来のもとになった理念
技術と言うのは道具が先にあるものではありません。
フレンチカットグラン技術を開発するまでは
カットの持ち
手入れがしやすい
再現性がよい
等のことを美容師達は声高に言ってきたけれど、そんな技術は美容技術の中には
ありませんでした。
そこで、その技術を開発するためにはどうすれば良いか考え、気が付いたことは
素材(100人100様のカットされた髪)を
どうすれば一律のキャンパスにすることができるかでした。
100人100様の髪を細かくチェックすると、今までのカットで
髪の密度がバラバラになっていることに気づきました。
その不自然な髪の密度を一定化することで、
カットの持ち・再現性が良くなるのではないかと仮説を立てました。
道具作りも日々技術革新が進み、髪の密度を一定に出来る道具を20年がかりで開発し、
考えてきたことが具現化できました。
そして、この理論を1番最初に認めてくれたのがフランス人美容師達で、
“この理論を考えたのは、どうして日本人なのか?”と言って評価してくれました。
これがフレンチカットグランの名前の由来のもとになったプロセスです。
道具は先に生まれるモノではなく目的があり生まれるものです。
どうしても技術革新した道具を美容師は過大評価してくれるが、
過去になかったキャンパス作りをしているという意識を持つことが重要です。
フレンチカットグランは、
100人100様のヘアスタイルを元に戻し無地のキャンパスを作るという技術です。
これまでのカットでバラバラになった髪の密度を一定にすることで、手入れがしやすく、
カットの持ちも良く再現性もよくなります。
ただ、道具という言葉だけでこのカット理論を矮小化されたくないものです。
(2012.11.22papakiritaのひとりごとより)
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